生命の音霊(おとだま)  尾崎元海

 鉱物霊
 人間が鉱物と呼んでいるものは、地殻ちかく中に産する天然の無機物質で、一定の化学式で表すことのできるものを言う。その中で、数種類の鉱物の集合体が岩石と呼ばれているもの。この鉱物は、山霊の内にある特殊な役割を果たす自然界の各種の氣の働きが結集したるものである。これは人間が宝石と呼ぶもので、それぞれが或る霊的エネルギーを放っている。しかしその物に執着の想いが入ってしまうと、本来の働きを弱めねじ曲げてしまうことを多くの人は知らない。
それとは別に、岩石は様々な神霊の働きが鎮まりやすい波動を有しているものである。これは神霊の働き場として、巨石の中に光のエネルギーを降ろしているのだが、自然界が創りだした神社と理解し、感謝のひびきで接するよう努めてもらいたい。
(風韻誌2017年11月号)