(二〇一七年)六月六日(火)、神戸集会所を訪問しました。神戸集会は、今年四月に他界された地道さんが、コスモス会発足以前から元海先生をお招きして集まりを持たれていた所で、当会で最も古い集会所です。長年にわたり担当してこられた地道さんの存在がとても大きかったのですが、集会メンバーの人達から、その遺志を継いで集会活動を再開するという話を聞き、その折の前向きな様子から、是非訪問記を書かせて下さいとお願いし、再開第一回の集会を訪れました。
会場は、当日担当の古川さん宅です。古川さん宅は六甲山へ登るケーブルやドライブウェイの近くで、南側は大阪湾越しに淡路島や遠くは四国が見え、北側は六甲の緑が見えるという、眺望が良く自然環境豊かな所です。
この日は八人が参加しました。「人間と真実の生き方」の奉唱、「世界平和の祈り」の統一、翌週の特別行事に向け「世界各国の平和と天命完うの祈り」、そして「日本列島の大地と周辺の海底の調和の祈り」と続き、それから、風韻五月号の巻頭言と立夏法話を輪読しました。部屋を爽やかな風が抜け、時折、野鳥の声が聞こえる中、約一時間の祈りは心地よく過ぎ、輪読のメンバーの声も心に沁みるものがありました。
その後、座談になり、それぞれの方から、最近感じたことや実践していることなどの話が出ました。古川さんは週三回、学童保育に行って、数十人の小学生に接しておられるのですが、問題のある状況の子供も多いそうです。そういう中で、子供の神性を認めていくことと、消えてゆく姿の徹底が本当に大事だと日々感じさせて頂いてますと話され、様々な状況の子供に出会いながらも、祈り心で接していかれている様子に感じ入るものがありました。
藤井さんは、職場の人間関係で辛いことがあった時でも、相手の天命完うを祈ることができるようになってきたことや、色々工夫して自然や生命を感じるようにしていることを話され、職場に行く途中にあるフクロウの置物が可愛くて、いつも〝行ってきます〟とフクロウに挨拶されているという話に、皆は爆笑しました。
深江さんは、色々辛い状況があったのですが、それを越えてこられたのは、元海先生を信じてきたことと、そして集会所があったおかげと話され、古川さんも、元海先生を信じてきたこと、地道さんが一所懸命引っ張って下さったこと、〝集会所がなければ、私はここまで来れなかった〟と話されました。これは、他の方にも共通するところがあったのではと思います。
今回特に印象深かったのは、一人ひとりのメンバーが力を合わせて集会を作り上げていこう、という気持ちがその中に溢れているのが伝わってきたことでした。地道さんが手塩にかけて育ててきたものが、集会メンバーの中に息づいていて、これを機に芽吹いてきたように思い、今回の集会に参加できたのは、私にとって新鮮な経験でした。
(風韻誌2017年7月号)