風韻誌の裏表紙に掲載された自然の写真です。写真をクリックすると拡大します。
撮影者は、風韻誌の印刷を担当されている武田充弘さんです。
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元海先生の文(タイトルをクリックしてください)
梅の木にメジロが止まり、花の蜜を吸っている光景を見ていると、春の誕生を寿ぐ気持ちがみなぎってきます。
生命の復活と日の恵みに、心から喜びを感じる今日この頃です。
(2019年3月号)
奈良・飛鳥駅近くの田んぼにれんげ草がかわいい花をいっぱい咲かせています。ピンク色と白色がまざった素朴なひびきを観じていると、心の中がほっこりし、平安なる世界へと誘われます。
安らぎの氣が大和路に広がる光景。
(2021年5月号)
池に添って咲きほこる桃と桜の花。
春の陽光をいっぱいに受け、いかにも気持ちよさそうな二本の木。
お互いの美しさをほめたたえているかのような、調和の響きが四囲に満ち渡ってゆく。
(2018年5月号)
雨の降りしきる中の藤原宮跡の美しい光景。
ハスと畝傍山、その背後の遠景は葛城山である。ハスの花の輝きが心に染み入り、なぜか涙が湧いてくる。
(2022年7月号)
うっそうとした森の中に白く輝く笹百合。人目につかずに美しく清らかな響きを奏でる百合の花の何と上品なことか。
じっと見詰めていると、香しい氣の流れが見る者の全身全霊を静かに包み込む。
(2017年7月号)
山野にひっそりと咲く蛍袋の美しさ。つりがね草とも呼ばれるが、憂愁の色をたたえて、見る者の心を引きつける。
淡い紅紫色の花は静かに頭を垂れ、私達人間に謙譲の美徳の大事さを伝えてくる。
(2016年7月号)
晩夏の朝の一瞬の美しい光景は、一幅の名画のようだ。
雲の切れ間から上空に伸びる薄明光線の光芒。ほんのわずかな大自然の変化の中に、神さまの美と変幻自在のみ心が現れている。
(2019年9月号)
ひまわりと夏の青い空の光景。
暑い太陽の日差しにどこまでも顔を向け続ける向日葵の花。
人間も神さまの光のみを追い求めていけば、どんなに素晴らしいことだろうか。
(2020年9月号)
うす紅色の朝顔が美しく輝いている。
童心の心と素朴な美をひびかせながら、庭を彩る夏の花。
小さい頃、もっとも親しみを感じた朝顔を見ていると、懐かしい当時の思い出がよみがえってくる。
(2021年9月号)
山頂近くに咲く萩とススキが、秋風に吹かれて、なにやら楽しそうに話し合っているような光景。
清しさと和らぎのひびきが、見る者の心を癒やしてくれる。
空と山と素朴な草花の調和が、実に美しい。
(2015年9月号)
松伯美術館(奈良市)の中にある、広い庭園や竹林のある里山の秋の一日。若い竹が天に向かって、ぐんぐん伸びてゆく。その生命エネルギーは、私達人間に多くのことを教えてくれている。
”生きよ、生きよ、ただ天に向かって真っすぐに進め”と。
(2020年11月号)
十月中旬に松江法話会に出掛けた折に見た、大山の悠然たる姿と蒜山のしっとりとした姿。
古代より幾多の歴史絵巻が展開され、数多くの修行者や救いを求める民衆が行き交った響きがここにある。
肉体感覚では過去の歴史だが、祈りの世界の中では、過去も現在も未来も一つになって存在する。
世界平和の祈りの無限大光明は、それら全てを光の世界へと変えてゆく。
(2015年11月号)
いちょうの黄葉があたりを輝かせている光景。すぐ側に桜の紅葉、背景には摩耶山がかすかに見えている。
晩秋の小春日和の氣につつまれながら、ゆったりと初冬を迎えるある日の昼下がり。
(2021年1月号)
雨に濡れた山茶花は、ことのほか風情があります。やがて春が訪れるという予感の愉しみを、見る者の心に伝えてくれます。冬の寒さに負けずに、しっかりと踏ん張って生きることの中から、魂の喜びをつかんで下さい、というメッセージが聞こえてきますね。
(2019年1月号)
奈良県・金剛山の雪景色の一角の美しさ。白と黒の単調な色合いを見ていると、奥深い玄妙の世界に導かれてゆく。
大自然が作り出す神秘な世界に入ると、肉体波動を全く離れ、ひとりでに光明波動の響きの中に同化する。
(2017年1月号)