箕面集会所の紹介  武田充弘

 (二〇一七年)三月八日(水)、大阪府の北部、箕面市で月一回開かれている箕面集会を訪問しました。会場は、法話会でも度々利用している、みのお市民活動センターです。幹線道路に面し、平日でも大変賑やかな大きなショッピングセンターの二階なのですが、部屋に入ると、この地でのこれまでの祈りの積み重ねや、集会に集う人達の祈り心もあってでしょうか、外の喧騒を全く感じさせない、柔らかい落ち着いた雰囲気に包まれていました。
 箕面は、集会所となる以前からも、祈りのメンバーの集まりが持たれていた所です。今は担当の原さんを中心として多彩なメンバーが揃い、この日は私を含め十三人が参加しました。
 「人間と真実の生き方」の奉唱、「世界平和の祈り」の統一、そして、みたままつりを控え「先祖・縁者方のみたま様の天命完うの祈り」、統一と続き、風韻82号の巻頭言と春蘭法話を輪読しました。輪読では、〝ああ、ここの所、大事やな〟と思う箇所が随所にあり、祈り心で拝読することの大切さに気付かせて頂きました。
 その後、座談になり、個々の方から活発に話が出ました。集会所には、もう少しで九十四歳の大正十二年生まれ、当会最高齢の芦田美代子さんがおられます。高齢だけでなく、子宮癌・乳癌と、癌を二度経験し、乳癌は手遅れとまで言われていたそうです。その方が長女の茂子さんと共に、会の行事に入会当初からほとんど参加されていて、その原動力は何かというのは、是非聞きたいところでした。
 芦田さん親子が「世界平和の祈り」を祈るようになった切っ掛けは、芦田美代子さんが、当時のメンバーから紹介された原さんに、治療を受けられたことからでした。美代子さんは、乳癌の手術を一週間後に控えていました。
 祈り心で誠心誠意治療に当たる原さんの人柄に、芦田さん親子は感じ入ります。美代子さんは、原さんがお祈りをされている方とも知らず、治療の後、「どうぞ祈って下さいね」と言われたそうです。やがて、それが「世界平和の祈り」を祈ることや、原さんが師事する元海先生にお出会いすることに繋がっていきます。美代子さんの乳癌は手術後に快癒し、病気がちだった茂子さんも、体調が良くなり健康を取り戻していかれます。その間の様々な体験もあり、お二人の祈りへの信も深まっていきました。
 北田さんからは、昨年の三月二十二日に遭われた事故の話を聞きました。この時のことは昨年の風韻78号(七月号)のひなたぼっこに芦田茂子さんが書かれたものが掲載されているので省きますが、「事故でどうなっていてもおかしくなかった私が、今こうしていられるのは、本当に五井先生のお蔭です。ありがたくて」と話され、その清々しい表情から、五井先生を信じる気持ちが伝わってきました。
 また、高須さんは、臍下丹田に気を込めて動くことと、守護霊様への感謝を染み込ませることを意識して実践している話をされ、実践の基本として、私も日々心掛けていきたいと思いました。他にも参加者それぞれから様々な話が出、活気のある集会でした。
 遠方から毎月参加されている方が話されたのは、いつも暖かく迎えて下さる箕面集会の魅力でした。集会に行く日は前日から楽しみで、嬉しい気持ちでどんどん元気になってくるそうです。暖かく話しやすい雰囲気があるのは、この日初めて参加した私も、〝ほんまにそうやなあ〟と思うところです。庶民的かつ開放的で、それでいて大事なところをきちんと抑えている集会活動に魅力を感じながら、箕面を後にしました。
(風韻誌2017年5月号)

※芦田美代子さんは2021年11月に他界されました