生命の音霊(おとだま)  尾崎元海

 海霊うみだま海神かいしん
 地球上のすべての生き物は、はるか大昔に海で発生した原始の細胞生物を起源として、今の存在を保っている。その間、途方もない時間をかけ、各種各様の進化の過程を経て、今日こんにちに至った。この広大な海を存在せしめている海の神の力は絶大ぜつだいであり、その大いなる智恵は人間には計り知ることはできない。
専門の科学者ではない大半の人々にとっては、海の大愛の氣を直感的に観じ取ることが重要となる。海の働きは月と密接不離であり、人間の生死とも深く関係している。海を見れば、心が雄大となり広大になると同時に、自己の生命のリズムに自然と同化してゆく。この強大なパワーを充分に受け取るには、世界平和の祈りの中に自分の想いを入れ、守護霊・守護神に感謝し、海の神に深く感謝することである。
(風韻誌2017年11月号)