「老子講義・体覚会の感想」 竹内麻由美
元海先生、毎月の老子講義・体覚会をありがとうございます。私が少しずつ変化してきたこと、出来るようになってきたことをお伝えさせて頂きたいと思います。それは、大自然の動きに対して、私の身体や身の回りの道具など、今まで当たり前だと思っていたことに少しずつ感謝が出来るようになり、その感謝の心が広がってきています。また、お世話になっている周りの方々にだけでなく、苦手だと思っていた方にも少しずつ感謝が出来るようになってきました。このことは、私の中で凄い凄いことであって、大変嬉しく、この上なくありがたいことだと感謝しています。
昨年、十数年ぶりに高校時代の友人に会いました。二人には大学生の頃から夢があったのですが、Iさんは、十二年間、イタリアでの料理修業の末、帰国後、イタリア料理のお店をオープン。Rさんは、大学卒業後、台湾で日本語教師をしていましたが、台湾の方と結婚、二年前に自分の日本語教室を開いていました。それぞれに夢を叶えた二人は、キラキラと輝いていました。私の仕事はというと、子供がお世話になった助産院や、ご近所の方の家のお掃除なのですが、家に帰ってからもお掃除、外でも家でもお掃除です。
以前の私ならこんな時、「友人に比べて私は……」といった自分を卑下するような気持ちが、後から後から出てきたと思いますが、会った直前はそんな想いもありましたが、「あーこれが消えてゆく姿だな」と、すぐにお祈りの中へお返しすることが出来ました。
また、雑用は、人様に喜んで頂く本業よりも大切な仕事であること、小さな事をおろそかにしない、人間にとって一番の才能、能力は、人を安心せしめる、心を和らげる響きであることを、老子講義・体覚会やご法話で教えて頂いていますので、今の私に与えられている仕事に恥ずかしい想いは出てきません。むしろ私の一挙手一投足に守護霊様、守護神様、あらゆる神々様が光のお働きをなさって下さっていることを思いますと、中から内もよおしに不思議な自信が湧いてきます。そして、二人の友人に再会したことで、イタリアや台湾の国々のお祈りをさせて頂けることも幸せなことだと強く感じました。
やっと今、洗濯物を畳む、お料理をする、お茶碗を洗う、靴を揃える、雑巾を絞る……など、なんでもない行為を、少しずつ気を籠めて出来る自己に変わらせてきて頂いています。これからも、日常生活の中で、私の手に触れる、心に触れる全ての万物にますます感謝の心を広げ深めていきたいと思います。
そして一月の老子講義・体覚会の中で、元海先生は、私達がこれまでとは全く別人になってしまう必要があることをお話し下さいました。「神様の御心に沿っていける私にならしめ給え。守護霊様、守護神様、どうぞよろしくお願い致します」と、もっと強く願おうと思います。そして、私は「老子講義・体覚会」をどのような意識で拝聴しているのか、老子講義を受けさせて頂ける私という存在について、改めて自分の中で深く考える必要があると思いました。
(風韻誌2023年3月号)