編集後記「一年の計は元旦にあり」 尾崎晃久

編集後記(風韻2022年1月号)  尾崎晃久

一年の計は元旦にあり
 十二月も残り僅かで、もうすぐ新年を迎えます。「一年の計は元旦にあり」と言います。一年のことは年の初めの元日に計画を立てて行うべきである。物事は初めが大事、という意味です。
 皆さん、それぞれ色んな計画を立てられると思いますが、深い観点から、一年をどのように過ごし、どのように生きていくか、心に定めなければいけないと思います。
 昭和五十年の元旦祝賀統一会で、五井先生がこのように仰しゃっておられました。
 「一年の計は元旦にありという古い言葉がありますが、今日はどんなことがあっても明るい気持ちで、嫌なことがあっても、みんな『ああ、それは消えてゆく姿だ。世界人類が平和でありますように。私どもの天命が完うされますように』という明るい気持ちでどうぞ過ごして下さい。一番初めの、元旦というのは、はじめのはじめという意味ですからね。もとのもと、はじめのはじめの一日ですから、一日中明るく……元旦だって嫌なこともありますね。
 しかし、それを突破して、それは全て消えてゆく姿にして、明るく明るく過ごすことを今日は心がけて下さいませ」
 日々、嫌なことや暗い想いを消えてゆく姿と思って、平和の祈りを祈って明るい気持ちで過ごすことが大事ですが、そのためにも元旦に、そのことを心がけることが大事です。元旦に色々あって暗い気持ちで過ごしてしまった、という人は、そのことを悔やんだりせず、それも消えてゆく姿と思って、元旦にできなければ、一年の始まりである一月に、明るく過ごすことを心がければよいと思います。一月に明るい気持ちでスタートを切れば、その年一年が明るい輝いたものになってくるに違いありません。