冬晴(ふゆばれ)法話  尾崎元海

 26 頭脳知識でいくら神さまが分かったように思っていても、いざという時には役に立ちません。守護霊さんのみ心から湧き上がってくる不動の信念と、とっさの智恵が問題を解決してくれるんです。日頃の守護霊さんへの感謝と、「世界平和の祈り」に対する絶対信あるのみですね。

 27 守護霊・守護神さんのみ心と自己の心が一つになっているほど、強いものはありませんね。この状態であれば、奥なる神さまの意志のまま物事に対処できるんですが、中々そうはいきません。そこで、全ての想いを平和の祈りの中に入れて動いていくんですね。このことを、どこまでも高度なレベルに持っていくことが、祈りの道を歩む人の課題ですね。

 28 前途を楽観すること。決して深刻にならないで、守護霊さんが必ず良くして下さると、呑気な心でいることですね。

 29 何も急ぐことはありません。神さまは自己の奥にいらっしゃるんですから、安心して生きることですね。この世のことは全て、守護霊さんが責任を持って下さるし、神我一体の道は、救世の大光明、五井先生が責任を持って下さいますから、心をゆったりさせて生きていきましょう。

 30 人事を尽くしきれているかを見極めることは簡単です。出てきた結果を気にして思いわずらったり、他人の目が気になってしようがない時は、まだ最善を尽くしきれてないんですね。

 31 青春の心を持続していきましょう。それには、奥なる無限の可能性を無邪気に信じきっていくことと、どこまでも謙虚に学んでいこうという姿勢ですね。

 32 瑞々みずみずしい心を失ってはいけません。心がひからびずに潤いに満ちているということですが、この潤いというのは、生命の光が自己の心となって、生き生きと現れている状態なんです。

 33 何事に対しても良きように捉えることができれば大したものですが、そう思えないこともありますよね。そこで、それらの出来事を過去世の因縁の消えてゆく姿として、平和の祈りで浄めていただくということになります。〝これで過去世のごうが消えて本心、神さまの力が現れたんだ〟と思えますから、「世界平和の祈り」は本当にありがたいですよね。

 34 祈りの道を実践している人達が経験する、〝ここ最近、スランプ状態が続いているとか、どうも自分は大きな進歩がない〟と思う時ってありますよね。これは悪いことではなく、大きく成長していくための大事な時期なんです。ちょうど、竹の節目ふしめのようなものですね。竹も節を通ることによって、大きく成長していきますでしょう。もし長く感じるようであれば、よほど大きな役目が控えてるんですから、あわてず焦らずに、今やるべきことに全力をかたむけていくことですね。

 35 肉体界に生まれて、ある時、五井先生とのご縁ができたんですね。深い考えもなく、「世界平和の祈り」を祈り始めた人が多いと思いますが、守護霊・守護神さまの神智によって為されたわけです。その人の過去世での生き方や、やがての未来までも見通して、ご縁を結ぶ月日を決められるんですから、不可思議なる智恵によって導かれているとしか言えませんね。

 36 気がこもった状態というのは、想いを力ませて緊張することではありませんよ。〝神さまはありがたいなあ〟という心で、スーッと平和の祈りの中に融け入っていくんです。

 37 人間が業想念波動を本物と思っているから、業の波は偉そうな顔をして、のさばっているんです。本来、因縁生の波は相手取らなければ、から回りをして消え去っていくものなんですから、徹頭徹尾てっとうてつび、〝消えてゆく姿なんだ〟と思い続けなければいけませんよね。

 38 この世の仕事はどんなものであっても、神さまのみ心・み力を現していくための良き材料なんですね。周囲の意見に左右されることなく、守護霊さんを念じ、必要な行動をとっていけば良き結果が生まれてきます。

 39 感情がげきしたり、何かに把われている状態の時は、一呼吸入れて行動していくことが大事ですね。を入れることですが、一番効果がある方法は「五井先生ごいせんせい」という称名しょうみょうで、十回ほど心を込めてとなえれば、守護霊さんのみ心にかなった動きができてきます。

 40 根気というのは、この世を立派に生きる上には大事な心の働きですね。こんというのは根源の心ということですから、自己の本体を神と信じるところから生じる氣の力ということになります。この世の全ての生活を真面目まじめに生きていけば、自然と根気が身についてくるものです。

 41 自信を持って生きるやさしい方法があります。それは日常の何でもない行為に対して、これができるのは凄いことだ、と認めることなんです。どういうことかと言うと、〝朝、自分一人で起きられる〟とか、〝毎日、歯を磨いている〟とか、〝靴をきっちり揃える〟とか、〝はい、という返事、ありがとうございます、と挨拶あいさつができる〟とか、〝家の掃除そうじを毎日する〟とか、〝料理を毎日する、お茶碗をきれいに洗う〟とか。どれだけあるか分かりませんが、はっきりと確認するんですね。自分のことを認めていけば元気が出てきます。他の人に言ってあげれば、明るく前向きになっていきます。簡単なことですが、実行していくとぐに成果が出てきますから、やってみて下さい。
(風韻誌2019年1月号)